PayPalセミナーに行ってきました

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4月18日、アカデミーヒルズのオンラインビジネスセミナー
「オンライン決済サービス「PayPal(ペイパル)」の日本戦略とは
~世界190カ国25の通貨に対応した国際サービスの日本展開について聞く~」

に参加してきました。

PayPal日本法人の中の人のお話が聞ける数少ない機会です。

講師はPayPalジャパンのマーチャントサービスマネージャーの水野さん。

あまり聞けないPayPal日本法人のお話を聞いてきました。

 

PayPalロゴの入ったグッズに感激

PayPal日本法人のセミナーということで、
参加者にはPayPalに関する資料と、PayPalグッズが配られました。

4月18日のPayPalセミナーで配られた資料
こちらがPayPalセミナーで配られた資料。(画像クリックで拡大)

中にはPayPalに関する資料やPayPalロゴの入ったグッズが。
中にはPayPalに関する資料やPayPalのロゴの入ったペン、ノート、付箋セットなどが。
(画像クリックで拡大)

PayPalロゴの入ったグッズはちょっとした感激です(笑)

ちなみに資料のほうは、PayPalに関する基本的なお話が分かりやすくまとまっていました。

 

まずはPayPalってなに?というお話から・・・

水野さんの講演ではまず、「PayPalってなんぞや?」というところから始まりました。

PayPalはeBayのグループ会社であり、世界最大規模のオンライン決済サービス。

売り手から見たPayPalのメリットは
・世界190カ国の国と地域に対応
・カード決済の売上の入金が最短3営業日。(通常のカード決済ASPを使えば数カ月先の入金)

売り手から見たPayPalのメリットは
・売り手にクレジットカード情報が伝わらない
・世界900万のECサイトで利用可能
・買い手保護の制度もあり。

といった基本的なお話です。

 

PayPalの“3つのトレンド” そして今後の展開

PayPalのトレンドは

・モバイル決済
・デジタルコンテンツ
・ソーシャル

この3つだそうです。

特にモバイル決済は成長率532%と大きな数値を出しているとか。

デジタルコンテンツにしても、モバイル向けも大きな割合を示しているそう。

今後、日本国内向けにも、
モバイル決済やデジタルコンテンツの決済支援をしていくんだそうです。

 

日本進出の理由

資金決済法が2010年4月に改正、施行されたことで、
銀行以外の事業会社でも為替取引ができるようになったことにより、
PayPalが日本国内へ進出してきました。

B2Cの成長率や国内ネットショップの海外展開支援、
またスマートフォン向けモバイル決済の成長を考えての進出とのこと。

 

PayPalの戦略「徹底的な差別化」

Working IIWorking II / gromgull

では具体的にペイパルジャパンがどういった戦略で
日本国内でサービスを展開していっているか。

テーマは「徹底的な差別化」として、3つのポイントを上げられていました。

・安心
・海外
・テクノロジー

売り手にカード情報が伝わらず買い手保護制度もあるPayPalだから「安心」
国際的に展開し、PayPalプラザという支援プログラムもあるPayPalだから「海外」
自由な決済が行える様々な決済APIを提供しているPayPalだから「テクノロジー」
ということのようです。

 

そして、今後は「クラウドの中のおさいふ」をテーマに
おサイフケータイの世界標準規格「NFC」への対応やローカル進出など、
PayPalの未来を語っていただき、水野さんの講演はひとまず終了となりました。

 

神原さん、水野さんとの対談

Puzzled
Puzzled / andy.brandon50

水野さんの講演が終了後は、
ニューズ・ツー・ユーの神原さんとペイパルジャパンの水野さんの対談です。

 

ペイパルジャパンの規模は?

ペイパルジャパンの規模は2009年4月の立ち上げ当時で3名、
現在は20数名で活動されているそうです。

この人数はアジアのPayPalでも多いほうだとか。

さらに、実はPayPalは使う国によって使える機能が違うのですが、
アジア内では日本はPayPalの使える決済手段、機能は多いほうなんだとか。

国内でも毎月5万ベースでアカウントが増えているとのことですから、
思っていた以上にPayPalの認知度、利用率は高まっていそうです。

 

どういった基準で国際展開しているの?

基本的にはeBayのある国へPayPalも展開していってるんだそうです。

ただ、日本ではeBayはサービス展開されていませんので、
「eBay」「PayPal」ブランドも伝わりにくく、加盟店(売り手)を増やすが難しいとのこと。

この問題は、大手決済ASPとパートナーシップを組み、
PayPal決済に対応させていくことで加盟店、利用者を増やす戦略をとっているんだそうです。

 

開発者(デベロッパー)向けの国内対応は?

PayPalは数々の決済APIを提供していますが、
そのほとんどがドキュメント(説明書のようなもの)の日本語化が進んでいません。

ただ、これはペイパルジャパンとしても認識しているようで、
高い優先順位で、開発者向けドキュメントやx.com(PayPalデベロッパー向けサイト)の日本語化や
パートナーシップ制度の日本語対応に向けて動いてくださっているとのこと。

これは嬉しいですね。

 

このように、あまり普段聞けないようなテーマに関して
神原さんが突っ込んだ質問をしてくださったので、個人的に対談は楽しめました。

 

質疑応答でも突っ込んだ質問が山盛り・・・

3D Character and Question Mark
3D Character and Question Mark / o5com

神原さんと水野さんとの対談が終わった後は、
質疑応答の時間が設けられました。

 

日本で銀行振込入金の対応予定は?

現在、日本ではPayPalへ入金する方法はクレジットカード決済のみとなっています。

海外では銀行振込や小切手などでの入金も対応しています。

日本国内での銀行振込入金の対応や他の決済方法の対応も予定はしているそうですが、
その対応タイミングなどをしっかりと検討中なんだとか。

 

国内での送金サービスの再開は?

現在、資金決済法の影響で、
PayPalで国内間でお金をやり取りする「送金」サービスは一時停止となっています。

これは資金決済法の改正で、利用者の身分証が必ず必要となったため。

PayPalは国際的にみても利用者に身分証の提供をさせていなく、
どういったフローで身分証を提示、提供してもらうか、その方法をいまは検討中だそうです。

ただし、対応はしたい、とのことなので、今後に期待です。

 

販売データの第三者への提供予定は?

マーケティング会社やリサーチ会社へ
PayPal決済の販売データの第三者への提供は行っていないそうです。

 

・・・と、このように気になる質問も飛び出した質疑応答ですが、
水野さんも1つ1つ分かりやすくお答えいただいていました。

 

今回のPayPalセミナーに参加して

4月18日のPayPalセミナーに参加して感じたことは、
まず、想像以上にPayPalは日本でも普及してきているんだな、ということ。

また、今後の国内向けのPayPalの展開もとても楽しみになりました。

 

そして、モバイル決済の成長性、可能性にかなり興味が出てきました。

弊社では、買取型の決済システム「ペイメントEX」を提供しており、
ペイメントEXではクレジットカード決済ASPとしてPayPalを採用しています。

現在はペイメントEXはモバイル決済に対応していませんが、
スマートフォン、ガラゲーなどモバイル決済に対応した、
新しい決済システムの開発、提供も今後は行っていきたいと考えています。

 

水野さん、神原さん、素晴らしいセミナー、ありがとうございました。

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